Released on August 28, 2025

Thumbnail

この魂は昭和の上澄みを飲んで育った

底に沈んだヘドロが酸味がかった

あるいは埃被った漫画と小説を

書いた偉人の息吹ではあ茫然と

空白と行間の汲み取り作業

手の平で器用に回す金の画鋲

いつしか黒光る円盤の溝を

覗き込む、針落とし深める思想

迎えた二十代、三十、四十と

路を辿ってる、勤しむ一層

世間との乖離、進んで行く体感

痺れる聴覚、溺れる快感

実験が確信に変異する瞬間

思考回路が生成される階段

ピカっと閃きリセット転換

久々に電源入れる伴盤

テクニクス二台こそ聖なる祭壇

プラチナよりもハードなチタン

インタビューは鏡の筆者との対談

反転工学不能、知的財産

この鉛は静かに、重しの役を務めて

船の長は梶取り、碇沈めて

穏やかな海面は嵐の直前

目を細め眺める水平線

波乗り達の間に静かに伝染

口ずさむ、あの調べは琴線に

触れる度に旅の終わりの気配

切なさはきっと記録出来ない

この洋上に国境は見当たらず

人種と性、年齢の差別もなく

刃をお互いに切磋琢磨

するその情熱は赤いマグマ

先人のバトンは死ぬまで続く

と信じて帆を張り走る海原

汗拭いながら振り返る波間

嗚呼、跡形もなく消えた泡沫

ベスタクス二台こそ聖なる祭壇

プラチナよりもハードなチタン

インタビューは鏡の筆者との対談

反転工学不能、知的財産